愛犬を連れてサメット島の静かなビーチへ

 

 「サメット島なら行ったことがあるよ。」という方も多いのではないでしょうか。「人がたくさんいて、これじゃあカオサン通りと変らないよ〜。」という声も聞きますよね。でも「行ってみた。」のはウォンドゥアン・ビーチじゃないですか?サメット島には小さなビーチがいくつかありますが、ほとんどの乗合船が着くのがウォンドゥアン・ビーチですので、何となくそこへ着いて「人がいっぱいいるなぁ(特に白人観光客が)」ということになってしまいます。でも、ほんのちょっと他の場所へ移動するだけで、とても静かなビーチがあるんですよ。

 

 というわけで、今回はセーン・ティアン・ビーチへ行ってみました。セーンが光、ティアンがロウソクという意味ですから、英語でCandle Light Beachとか立て札が出ていたりします。日本語のガイドブックでは“ティアン湾”などと書いてあるようですね。何でここへ来ることになったかと言いますと、カミサンが「愛犬ルイちゃんを連れて旅行に行きたいよ〜。いつもペットホテルじゃカワイソ〜。」とウルサイのです。普通のホテルでは当然ダメでしょうから、バンガローのようなものをいろいろ当たってみた結果、ようやく「ワンちゃんOK」のところを見つけたわけなんです。

 

 バンコクからモーター・ウェイを飛ばし約3時間でラヨーンのちょっと先のバーン・ペーへ着きます。ここがサメット島への船着場ですが、エカマイのバス・ターミナルからもバスが出ています。島への船は、乗合船だと50バーツですが、乗客がいっぱいになるまでかなり待たされることがありますし、目的のセーン・ティアン・ビーチはマイナーなので直行する乗合船は無く、他のビーチへ着いてから移動するしかありません。案内所でチャーター料金を聞いてみると、モーター・ボートで片道1,000バーツ、30人乗りの船で1,500バーツ、50人乗りの船で2,000バーツということでした。ちょっとボラれてるのじゃないかという疑いもあるのですが、ちょうど中国正月の時期で観光客も多く、まあ仕方ないなぁという感じです。何事も中庸を旨とする平凡な小生は真ん中の30人乗りの船をチャーターすることにしてみました。

スピード・ボート 乗合船(けっこう年代モノ) 観光船(新しくてキレイ) 

 兄チャンに先導され桟橋に着くと、二隻の乗合船にそれぞれ数人の乗客が満杯になるのを待たされている状態でした。ところが兄ちゃん、そのうちの一隻に向かって「みんな、アッチの船に移ってくれ〜い。」と叫んでいるではありませんか。乗客たちは兄ちゃんの言う事になぜか素直に従ってもう1隻の船へ移って行き、兄ちゃんは空になった船に「ドーゾ」と。「皆さん、ゴッ、ゴメンナサーイ。追い出すつもりじゃなかったんですよ〜。」と心の中で唱えつつ、別の船に乗り移らされた人達の刺すような?視線を浴びて、我々の乗った船は早速出港。兄ちゃんは操船しながら「帰りは明日ですか?2時間前に電話くれれば迎えに行きますから。」とケータイ番号の入った名刺をくれて営業です。

風を受けてサバイサバイだ。 今回の主役ルイちゃん、バンザーイ! のどが渇いちゃいました。  

 前回来た時は乗合船でタイ人グループが宴会を始めてうるさかったのですが、今回は貸切なのでサバイサバ〜イです。行き交う船や島の東南側のいくつかのビーチを右手に見ながら、約50分で目的地到着。桟橋というものが無いので小さなボートに乗り移って波打ち際で上陸です。これはだいたい他のビーチでも同じですので、くるぶし辺りまで水に浸かってもいいような格好で行かなければなりません。

ウォンドゥアン・ビーチ(大きすぎて写真にならない) こちらがセーング・ティアン・ビーチ 静か〜

  目的のバンガローは800バーツ(エアコン無し)〜2,000バーツ(エアコン付き)と大小様々あるのですが、今回はワンちゃん連れのせいか一番広くて高い部屋に半強制的に予約を入れさせられました。ここには電気が来ておらず発電機を使い、夜6時からしか電気がつきません。部屋にいても暑いので早速目の前のビーチへ出てみたのですが、やはり静かでウォンドゥアン・ビーチとは大違いですね。愛犬ルイちゃんも砂浜にたくさん穴を掘って遊んでご満悦です。(日陰の砂は冷たくてキモチE

 お見せするほどの顔では... この向こうではルイちゃんが砂風呂に。 カクテル類はだいたい120バーツくらい。

 さて夜なんですが、ここは人が少ないせいか、バンガロー経営のレストランで食事をしてもちょっとショボイのです。(本人たちがそう言ってますから間違いありません。)そこで、岬を一つ越えて件のウォンドゥアン・ビーチに行って見ることにしました。岬と言ってもほんの小高い丘なので数分で着いてしまいます。たったそれだけで観光客だらけのウォンドゥアン。ここにはレストランもバーもミニ・マートもビーチ用品店もあるので便利なのですが、白人のオヤジとタイ人女性の怪しげな?カップルも多いので教育上あまりよろしくないのです。とりあえず、夜はここで食事にしましたが、大エビ・カニ・イカなどを4人でたらふく食べてもアルコール類を除けば2,000バーツ程度です。それでも、対岸の田舎町バーン・ペーに比べれば物価は相当高いそうですが。

 お父さんお給料安いのよ。 迎えに来た船。 魚の養殖場?

 翌日は約束の時間に昨日の兄ちゃんが迎えに来てくれたのですが、「まっすぐ帰るんじゃなくて、何かオモシロイ場所無いの?」と聞いてみたら、島の北側で魚の養殖をしているというので船を着けてもらいました。鯛のような魚やウミガメ(これは食べるんじゃないだろうなぁ)などが生簀に入れてあるのですが、「魚のエサ10バーツですぅ。」と売り子(ホントに子供)がやってきました。試しに買ってみると唐揚げにしたらおいしそうな小アジのような魚がビニール袋に入ってました。何のことは無い、エサ代のかからない魚の養殖というわけです。う〜ん、このシステムどっかでみたことあるなぁと思ったら、バンコクでよく見かける「ゾウさんにバナナ食べさせてあげて下さ〜い。20バーツ!」というのと同じ発想ですね。いやぁ、タイ人はせこくてアタマがいいなぁ。<宮之井>

 

 というわけで小さな週末の旅行でしたが、泊まったセーン・ティアン・ビーチのバンガローの連絡先は038-853-210です。船の方は038-652-998で、時間のある方はBoat TripやFishingツアーに使う事もできます。「夜イカ釣りに行くと面白いよ〜。」と言ってましたけど、夜の海はちょっと怖かったのでやめました。どちらも英語通じます。 

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