タイじゃないみたいなナコン・ナヨックの渓流

 バンコクに長く住んでいるのですが、時々物足りないなぁと思うことがあります。それは山が見えないということなんですね。普通は日本人ならば近くに山のある風景の中で暮らしてきたはずですよね。大きな山など無い東京ですら富士山を眺める事が出来ますし。私も田舎の生まれなのでとりわけ山のある風景が懐かしく思えることがあります。バンコクにいる限りは、山を見ることは まず無くて、それどころか坂すら無いですから、時々とても単調な風景だなという感じがしてしまうのです。

 それではタイには山が無いのかというと、けしてそういうわけではなく、ミャンマーと接する西側・北西側はほとんどが山地です。しかし、それらはバンコクからは見えません。

 

 最もてっとり早く山を見に行こうと思った場合、サラブリの先のカオヤイあたりか、ナコン・ナヨックへ行くことになります。実はこの2つの場所は山を挟んでちょうど反対側なんですね。

 今回は渓流で有名なナコン・ナヨックに行って見ました。ここはタイの小・中学生達にとってはキャンプ地の定番らしいです。 ナコンというのは町、ナヨックというのは長(トップ)という意味で、ここはアユタヤ王朝時代の東の要塞という役割だったそうです。この山を越えて侵入してくるクメールの人達からアユタヤの都を守っていたわけです。

 バンコクからだと、空港のちょっと北のフューチャー・パーク・ランシット(北へ向かって右側に大きなショッピング・センターがあります。)か、OUTER RING ROAD(外環状線)から国道305号線に入り、後は道なりに行くだけです。

 国道305号線に入ってから1時間くらいで着きますが、 途中ずっと道の隣に運河が付いて来ますので、景色のいいところがあったら、ちょっと一休みしてみたらいいと思います。それから、鉄道ファンの方でしたら、途中でチャチュンサオからサラブリに抜ける短絡線 (高架橋)をアンダーパスしますので、ここらあたりで休憩したらよいかも知れません。この短絡線は、よほどちゃんとした地図で無いと載っていないというとてもマイナーな路線のようです。私も貨物列車が通るところしか見たことがありません。

 ナコン・ナヨックに着いて市街を抜けるといくつかの景勝地の案内版が出ていますが、今回はナン・ロン(NANG RONG)という所に行ってみました。おそらく他の場所も同じだとは思うのですが、ここでは車1台に対して入域料100バーツを取られました。 この日はタイの南部に熱帯低気圧が来ていて、天気はあまりよくなかったのですが、おかげでとても涼しい一日でした。<テラワダ>

     

入り口に着きました。やっぱり山の見える風景というのは気持ちが落ち着きます。

    

中へ入って500mくらいは森林公園が続きます。花も豊富でとても綺麗です。

もう少し中へ入っていくと渓流が見えてきます。たくさんの子供達が遊んでいます。やはり家族連れが多いですね。もっと進んでいくと流れがどんどん細くなって、周りの木が生い茂って薄暗くなってきます。タイにいるのではないのじゃないか、という錯覚に陥りそうです。

こちらは隣接したバンガロー村。一泊600〜1200バーツくらいです。入り口に鎮座したトラクターが笑えます。

こちらは観光地に付きもののおみやげ屋さんの並んだ場所。切り花・タケノコ・ロンガン・ソムオーなどの果物・昔ながらのほうき?が特産のようでした。

メニューページに戻る

 

[PR]動画