カオ・サム・ムック エビ・カニのお土産

 最近ラヨーン方面にはいくつもの工業団地が出来、めざましい発展を遂げています。おかげで私もそちらの方へ出かける機会が増えています。

 バンコクからモーターウェイを飛ばして3時間くらいかかるのですが、かえってとても中途半端になってしまいます。つまり、一泊するほどではないので日帰りするわけですが、だいたい朝早くバンコクを出て、午後の遅い時間には現地から出発するわけです。

 そのままバンコクへ帰ればいいじゃないかって?これが今ひとつ気乗りがしないんですね。バンコクへ着くのが7〜8時となると、もう会社へ戻るような時間ではありませんし、まっすぐ家へ帰ると、「たまにこんなに早く帰って来たってご飯なんかないわよ〜。」と冷たい仕打ちに遇うのが関の山。日頃の行いの悪い当方に責任があるのかも知れませんけど。

 そこで、待遇改善のため一計を案じたのがお土産作戦。海の近くですから、エビやカニを満載して帰宅すれば、日頃冷たい連中も多少は暖かく迎えてくれるのではないかという涙ぐましいプランです。そう思い立ってから、彼の地へ行くたびに、その帰り道には新鮮な魚介類は無いのか?とあっちこっちをウロウロしていました。

 が、しかし、色んな知り合いにも聞いてみましたが、答えは決まって「こんな(午後の)遅い時間じゃ無理だよ。一泊して朝早く市場に行かなくちゃ。」という具合。「そんなことはないだろ〜!」と意地を張って、苦節?年、見つけたのが今回のお話です。

 パタヤ方面からスクムビット通りをダラダラとバンコク方面に走り、シラチャを超えて、バンセーン・ビーチに向かう道に入ります。ここは海岸にビーチチェアの並ぶちょっとしたリゾートです。が、水は湘南海岸なみというか、泳ぐのはちょっとカンベンして欲しいなぁというところです。そのまま、海岸沿いの小道をバンコク方面にクネクネ走っていくと...

 この写真のとおり、海の上に張り出した桟橋の様な遊歩道の様なものが見えてきます。桟橋の根本?はちょうどロータリーの交差点の様になっています。

 ここの道ばたでようやくあこがれのエビさんカニさんに巡り会ったんです。

 道ばたに本当に無造作にこのようなタライやらザルやらが並んでいます。おそらくご夫婦と思われるオジサンとオバサンがこのお店のオーナー?です。「市場で買って来るのではなくて漁師さんから直接買っているから安い。」「このとおりまだ生きてる。」となかなか売り込み上手です。

 何よりも「だいたい夕方6時頃までやっている。」というのが助かります。エビ1Kg240バーツ(13匹くらい)、カニ1Kg270バーツ(4〜5匹くらい)と、もちろんバンコクのスーパーなどよりお安くなっています。また、頼めばその場で焼いてくれます。(無料)

 さて、ここはちょっとした海辺の公園のようになっていて、ベンチでダラダラとしている人達がたくさんいました。このあたりの海は岩場になっていて泳ぐことは出来ないのですが、遠浅なのでカニや貝類が沢山取れるようです。ちょっと見ているだけで何艘もの漁船が行き来しています。

 なかなか景色のよい所ですので、リゾートマンションやホテルも点在しています。

 

 この日はもう6時ギリギリだったのですが、残業をお願いしてお土産のエビ・カニを焼いてもらうことにしました。私の方はお腹がすいていたので、それを待つ間隣のレストランで軽く食事をすることにしました。ラヨーン往復の日はモーターウェイのサービスエリアでハンバーガーしか食べられない時や、時間が合わなくてお昼抜きの事が多いんです。ウチの連中はものぐさ揃いなので、すぐ食べられるのが一番。私も食事済みでビールさえあればよし。これで一石二鳥なんですね。 (宮之井)

 

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